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私は地元にいながら中山道,馬籠峠を車で通った事は有りますが歩いた事は有りません。
今日は娘と孫と3人で馬籠宿から妻籠宿まで中山道を歩きたいと思います。
距離が8キロ位あるので5歳の孫が少し心配です。
南木曽駅10:05分出発の馬籠行きのバスに乗ります。
5月半ば過ぎだと言うのに、今日の天気予報は30度越えの予想が出ており、そのせいかバスのエアコンの効きが弱いような気がします。
南木曽駅から乗るお客は私たち以外は皆、外国人観光客のようです。〇▽×@#.<??
妻籠宿に入り、第一駐車場と次の妻籠橋でバスはほぼ満員になりました。〇▽×@#.<??
下り谷を過ぎて峠に差し掛かると満員状態もあり、バスが辛そうです。それと立っている人はカーブが多いので転倒に注意が必要です。
馬籠宿のバス停に到着しました。南木曽駅から乗車時間35分、大人運賃800円でした。
駐車場に何やら?派手なバスが止まってます。
アニメの『ナルト』がバス全体にラッピングされたバスです。派手、派手
痛車ならず痛バスです。笑
でも、このバス、大阪と淡路島のアニメパーク『ニジゲンのモリ』間を走っているバスなのになぜここに???
さぁ、これから気合を入れて歩きます。
まず、完歩証明書を貰いに馬篭観光協会へ
一枚300円です。
今日の日付けと馬篭観光協会のスタンプを押して有ります。
『貴方は中山道 妻籠⇔馬篭の全工程を本日完歩された事を証明します。』
そして観光協会の向かいには、この馬篭から生まれた日本の小説家、島崎藤村を記念して有る『藤村記念館』が有ります。(今回は孫がまだ、幼いのでパスします)
馬篭の宿場町内はお店が多く、宿場内は全、石畳みになっており、綺麗に整備されております。
宿場の一番上に有る上扇屋さんまで来ました。『七笑』『木曽路』の看板がレトロな雰囲気を出していい感じです。
ここは、知り合いの酒屋さんです。
さあ、これからが本番の馬籠峠に向かいます。
お上からの掟を書いた高礼場が高い所から下を見下げています。そして、恵那山が遠くに望めます。
これから、梨の木坂にかかります。これからが本番中の本番です。熊出没注意の看板も有ります。
(至る所に熊避けの鐘が有ります)
そして、『十辺舎一九の碑』が有ります、石碑には『渋皮のむけし女は見えぬども栗のこわめしここの名物』と刻まれています。
要するに渋皮の向けた良い女は居ないが栗のおこわ飯は美味いと云う意味だそうです。??
ここはトイレも有りで小休止できます。トイレはウォシュレットで手入れも行き届き綺麗です。
トイレ休憩も済み、少し歩くと、集落が有ります。この集落は当時、馬方や牛方の宿として利用された様です。
天暦12年の大火により、大半が焼けてしまったそうです。
熊野神社を右側に見ながら上ると馬籠峠の頂上です。
五歳の孫も頑張ってくれました。まだまだ元気です。
ここには、峠の茶屋が(帰れマンデーでサンドイッチマンがシフォンケーキを食べた)あるのですが今日は閉まってました。 残念!!
さあ、これから妻籠宿側の下りです。
下りは楽だなんて思っていると大間違い、膝が笑いだします。
長野県側は林の中の林道が続きます。森林浴全開で心地良さが感じられます。
歩いて行くと『一石栃立場茶屋』に着きました。今は無料休憩所となっており、中には囲炉裏があり、風情を感じます。(茶屋にしては造りが立派な感じがします。昔は旅する殿様や武士が休憩したそうです)
ここは、トイレも有り、無料でお茶、飴など無料で頂く事も出来ます。お・も・て・な・し・を感じます。
茶屋の隣にある『一石栃白木改番所跡』は尾張藩が木材の伐採を監視したそうです。木曽の檜一本と人の首一つと同じ位の価値があったそうな。
一石栃立場茶屋を後にして下って行くと一旦、県道に出ます。ここは歩道が無く、車に注意が必要です。
300mも歩くと県道から旧中山道は右側の山中に入ります。
途中、宮元武蔵が修行をしたと伝えられている男滝、女滝の看板が有ります。
<男滝、女滝説明>
森林浴を浴びながら進んでいくと林を抜けます。そこに、『倉科祖霊社』が有り、信濃の国、松本城主、小笠原貞慶の使いで倉科七郎左衛門は京都へ宝を持って向かう途中、この地で盗賊らによって30名の家来と共に殺されてしまったそうな、今でも地元ではこの地の怨念を語る人もいます。(恐ろしや~)
途中、牛や馬の慰碑を過ぎ、石畳を下ると県道へ出ました。
道路を渡ると『庚申塚』が有ります。やっとで大妻籠へ出たぞー
ここから、妻籠宿まで約、1km位で着きます。孫も無事、完歩出来て良かったです。
馬籠宿から妻籠宿まで約、8kmとの事です。馬籠宿が『動』なら妻籠宿は『静』と云った事でしょうか、両宿の違いが伝わってきます。
後は馬籠宿で購入した完歩証明書に妻籠宿のスタンプを頂いて終わりです。
お疲れ様でした。
歩いた感想
以前は日本の観光客が多かった妻籠、馬籠でしたが近年は外国の人が八割以上です。
外国の方はバスの中や、歩いていてもすれ違う時、コ・ニ・ニ・チ・ワと片言の日本語で挨拶して来て,とてもマナーが良いです。
歩くコースとしては馬籠宿から妻籠宿へ向かうほうが楽かもしれません。
五月半ばでしたが気温が30度越えの陽気でしたが特に、馬籠峠から妻籠へ向かう下りは森林浴効果もあり、心地よさも感じられました。
しかし、馬籠から妻籠までの間、自動販売機等は景観が損なわれる関係か、有りません。飲料水の持参が必要です。
『一石栃立場茶屋』の無料休憩所のおじさんがお茶のサービスと販売していないペットのお茶を無償で提供していた、お・も・て・な・しが印象的でした。
孫と歩いた馬籠峠、一生の思い出になりました。
管理者にお願いしたい事
南木曽町側の標識が全体的に老朽化している様な気がします。
間違って県道沿いを歩いている人まも見掛けます。それと、説明も日本語以外でも説明が有ると良いかも知れません。
峠入り口のバス停の下から男滝、女滝に分岐までの間は谷側への滑落の危険性も有ります。
確かに自然の感じを残す事が大事です。がしかし、事故が発生していけません、景観を損なわない様なガードレールの設置等が必要と感じました。
今や、このハイキングコースはサムライ街道と云われ海外の方に人気です。
事故が起きない為にも山道の整備が必要かと思います。
追伸、倒木が有り、山道に枝が掛かっており、困難な場所もありました。