今年は雪が降らないですね!!
こんな言葉があいさつになっています。
事実、昨年から全然雪が降っていません。
いつもならクリスマス寒波、年末寒波がやってくるのですが、今シーズンは全くといって雪が降っていません。
私的には雪が降らないほうが有難いのですが・・・
世の中には冬に雪が降らないと困る人もいます。
代表的なところでは、スキー場ですよね、今年の様に,全くといって雪が降らないと宿泊施設も大打撃です。
また、雪が降らないから有難いと思っている人でも、喜んでばかりはいられない深刻な問題がやってくるのです。
暖冬、雪不足が与える影響
札幌雪祭りが中止になるかも?
そうです、あの北海道でも雪不足の状態です。
北海道といえば『札幌雪まつり』ですよね
札幌雪まつりは200基近い雪像、氷像が例年、200万人を超える観客を迎える北海道を代表する一大イベントです。
札幌雪まつりは1950年の開始以来、一度も中止になったことが無く、現在はダンプカーで雪を二時間かけて設営会場まで運んでいます。
中止とまでいかなくとも、今後の状況によっては、雪像の数や規模を縮小しての開催になる可能性もあるかも知れません。
農作物に影響が
これも北海道の話ですが、道内では、ぶどうを寒さから守る為に枝を束ねて土の上に寝かせ、雪の中で木を越冬させています。
しかし、雪が無いと枝が凍害になって枯れてしまうそうです。
そうです、雪が土壌を凍るのを防ぐ役目を果たしており、このままだと小麦の葉が枯れてしまい、収穫量が減少する被害が深刻となっています。
また、北海道に限らず、山に雪が積もらないとこの先、水不足により、農作物が育たなくなり、野菜などの価格が上がってしまいます。
最悪の場合、飲料用水にも制限がかかってきます。
建設業界にも影響が
例年だと、除雪作業を建設業者が行政から請け負って作業しています。
この時期になると、建設業者も人材を整えておかないと、いざ、の時に出動ができません、しかし、今シーズンは除雪車が出動するほどの雪が降らず収入がほとんど無く、頭が痛いところです。
なぜ、雪が降らないのか
なぜ、暖冬傾向にあるのでしょうか?
普段なら、大陸から寒気団が南下してきますが、今年は北極付近に寒気が留まってしまい、弱い寒気しか南下してきません。
それにあわせ、偏西風が蛇行して上に押し上げられおり、弱い寒気をさらに南下するのを
妨害しております。
この様な状況から冬型の西高東低の気圧配置になりにくく、暖冬になっています。
よく、エルニーニョ現象が起こると暖冬傾向、ラニーニャ現象だと寒い冬といわれますが今年はどちらの現象もでておらず平常の状態となっています。
これからの天気予想は
1月18日更新のウェザーニュースによれば、2月は天気が周期的に変わり、低気圧の通過や寒気の南下で、太平洋側でも雪の降る可能性があります。気温は平年並みか、高い予想。
・3月の中旬以降は、北日本の日本海側でも雪の降る日が少なく、気温は平年並みから高い予想です。
・4月は西や東日本では春の陽気が周期的に訪れ、北日本では上旬まで雪の日がありそうです
現時点の週間天気では来週(1/19~1/25)は気温は全国的に高め、中日本では最高気温が二桁代のところもあるようです。
雪不足の年はどういう現象が起きる
これから中国では春節(旧正月)を向かえ、ふるさとへ帰ったり、海外へ旅行へ行ったりと中国全土が一年で一番盛り上がる時期となります。
今では日本へ温泉やスキー・スノボへと大勢の中国人の方がやってきますが今年はどうなるのでしょうか。
すうですね!
植物にも影響がでてきます。
まず、気温が高いので冬野菜は生長が良くなるわけですから価格が下落して、消費者にしてみればありがたい話ですが、生産者農家にしてみれば供給過剰により、利益が上らず困ってしまいます。
山に雪が積もっていないと雪解け水や、地層に溶けてた水の蓄え量が少なくなって水不足が考えられます。よって、水不足による夏時期の野菜が逆に不足して価格が高騰してしまいます。
最悪の場合、飲料水にも影響がでて、給水制限がかかるかも知れません。
そして、植物ばかりで無く、動物にも変化がでてきます。
熊などは冬眠から目覚める時期が早くなり、えさを求めて里へ下りてきます。
さらに怖いのは、暖冬の年は夏が暑くなりやすいということです、今年は東京オリンピックが開催されます。猛暑になった場合、競技の開催が不安になります。
また、集中豪雨や台風の被害も考えられ、風水害に対しての備えも考えておかないといけません。
そのとうり!!