今年の台風の被害に遭われた方、心からお悔やみ申し上げます。
特に度重なる被害が出た千葉県の方々、本当にお気の毒でなりません。
被災された方々が一日も早い日常生活が送れる事を説に願います。
最近の台風は大型化し、雨風も今まで以上の勢力を保ち、日本列島に近づいて来ます。
その度、各地方で避難勧告が出され避難を余技なくされる方も多いはずです。
その時キャンピングカーが多いに役立っている事をご存知ですか?
私も昨年は二回程、我が家のキャンピングカーで避難しております。
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キャンピンカーで避難するメリット
私の住む町は昔から水害の多い町で、数年前にも木曽川へ流れ込む支流の土石流で高校生の尊い命が奪われました。
去年も大雨により、川の水位が危険基準に達し、避難警告が2回発令されました。
私の家は川の側にあり、平野部では無いので堤防は有りませんが、水位が上昇すると水に漬かる可能性が有ります。
その度に避難をしなくてはなりません。
プライバシーが保たれる
ニュース等で避難所の生活が報じられる事がありますが、体育館などで段ボールなどの簡易的な間仕切りのみで、プライバシーなど無いに等しいものがあります。
会話や就寝時のストレスからトラブルに繋がることもあり、精神的にも、体調面でもよくありません。
キャンピングカーなら自宅同然とはいかなくても家族団らんの場所が確保出来ます。
小さいお子さんやペットがいると・・・
共同生活の中で小さいお子さんがいると、就寝時の夜鳴きなど、周りの人に対する気苦労は並大抵ではありません。
ましてや、ペットを避難所の中へ連れて行くわけには行かず、他の動物とのトラブルや遠吠え、臭いなどの問題もあります。
避難所にペットを連れて行く訳にもいかず、ペットを置き去りにしたり、車の中で一緒に避難生活をする人もいます。
ペットも家族の一員なので1人にしておくのも可愛そうですね。
足を伸ばして就寝出来る
乗用車などで避難生活をしていて、エコノミー症候群になり、最悪の場合、亡くなられた人もいます。
普段でも十分な睡眠は脳や身体の疲労回復に必要不可欠です。
ましてや、災害時ともなれば一層、快適な睡眠が求められられます。
キャンピングカーならベット展開が出来る様になっており、足を伸ばして寝る事が出来、十分な睡眠が摂れる環境にあります。
生活インフラが確保出来る
今の時代は電気がなくては生活していけません。
これらはキャンピングカーの装備にもよりますが、サブバッテリーや充電機が備わっていれば電気器具を使う事が可能となり、携帯電話の充電から、広くは電子レンジを使う事も可能です。
そして、トイレやシャワー設備のあるキャンピングカーも有り、まさしくモーターホームと云う名に恥じない車種も有ります。
しかし、良い事ばかりでは無い
日本の車の登録台数はおよそ、8000万台くらいです。その内、キャンピングカーは11万台くらいと云われております。
キャンピングカーは断トツに台数も少なく、云わば、道楽車と思われている傾向があり、どうしても目立ってしまう存在です。
内心、自分ばかり、他の人よりも整った環境で避難生活を送っていると云う、云わば、後ろめたさが自分の中で葛藤してしまいます。
私の場合、避難所から少し離れた場所に停泊しました。
しかし、その辺は気持ちを割り切り、自分が出来る事を他の人に手助けしてあげれば良いではないでしょうか。
決して、罪悪感を持たない事です。これは大事な事です。
キャンピングカーを最大限に活用するには
いくら、キャンピングカーを所有していても、突然起きる災害に備えていなければ何の役にも立たない事も有ります。
常日頃、普段から使用して各、装置が正常に稼動するか整備したり、非常時に備えて準備しておく必要があります。
キャンピングカーを常に保っておくことは
キャンピングカーの殆どと云ってよい程、自動車部分とは別のサブバッテリーを常備しています。
バッテリーの蓄電量にもよりますが大抵は2日~3日位しか使えない容量です。
最近ではキャビンの上にソラーシステムを載せたり、発電機を積んでいる人も少なく有りません。
私の場合、車庫へ戻ったら必ず、家のコンセントから充電をしておく事を怠りません。
そうする事でいざ、という際に対応出来、また、バッテリーの寿命も延ばす効果もあります。。
限られたバッテリーなので普段から電気の無駄使いには気を使っています。
燃料を満タンにしておく
家に帰ったらバッテリーを充電する事と、キャンピングカーの燃料を満タンにしておく事も忘れずにしたいですね。
キャンピングカーの暖房はエンジンとは別に燃焼ヒーターが着いており、そのヒーターの燃料は車の燃料を使用します。
車両が稼動しなくてもヒーターに燃料が奪われ、最悪の場合、ガス欠を招きます。
それ以外に、発電機用のガソリン、10Lを携行缶に常に満タンにしておくと良いです。
余り大きい携行缶だと、手で持って燃料調達に行くには限度が有ります。
お湯を沸かしたり調理したりする時のガスも必要です。
キャンプ等ではアウトドア派が好んで使う、固形燃料やOD缶を使う人が多い様ですが、私の場合、ガス缶はCB缶、いわゆる、カッセトガスを6本~9本位常備しております。
カセットガスなら、コンビニでも調達が出来、値段も抑えられます。
水や非常食を準備しておく
人が生活していくうえで水はとても大切です。
キャンピングカーには飲料用の水のタンクが設けられており、なかにはシャワーや流し台等で使う水も別タンクに溜めれる車種も有ります。
飲料水はポリタンクを利用したタイプが多く、水道水(塩素含む)を備蓄した場合、夏場なら3日程度、冬場なら10日程度であり、そのままで飲む飲料水として利用するには適さないかもしれません。
飲料用には別に、保存期間の長いミネラルウォーターを常備しておいた方が良いでしょう。
人、一人が一日に必要な飲料水の目安は2.0Lと云われております。もし、災害に遭遇した場合、3日間持ち堪えれば行政の救済の手段が整ってきます。
人数×2L×3日=飲料水の備蓄量
となり、4人家族なら24.0Lのミネラルウォーターを備蓄して起きたいです。
そして、非常食はカップ麺やレトルトご飯、レトルト食品等を常備しておくのが良いでしょう。
そのあたりは家の非常食と同じレベルと思って下さい。
ちなみに、レトルト食品のカレー等は温めなくても食べられる様です。
最後に一番大事な事
災害はいつ、何時起きるか分かりません。
家族が全員揃っている時とは限らず、もしもの時に家族全員でシュミレーションをしておく事も大事な事です。
せっかく、キャンピングカーで避難しても非難した先で被災する事も考えられます。
風があたらない場所、川や沢の近くは避ける、海抜が低い地区は水が溜まりやすいなど考慮し、地区の非難場所に指定されていても安全とは限りません。
いっそうの事、遠方まで移動してしまうのも有りでは無いでしょうか。
一番大事な事は避難警報が発令された時点で早めの準備、非難が必要です。