国道19号と木曽川をまたぐ様にかかっている橋が桃介橋です。
平成6年に国指定重要文化財に指定されております。
大正11年9月に完成し、木曽川の水力発電開発に力を注いだ大同電力(今の関西電力)社長福沢桃介氏が読書発電所(大正12年完成)建設の資材運搬路として架けられました。
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この吊り橋は全長247m、幅2.7m、木製補剛桁を持った吊橋としては、日本有数の長大橋であり、この種の吊橋としては当時(大正時代)我が国の土木技術の粋を集めためずらしい4径間の吊橋となっています。
3基の主塔はデザインも大変すぐれており、特に中央の塔からは水辺へ降りる石段が設けられています。また、橋の中央に資材運搬用のトロッコのレールが敷かれていたため、その痕跡が分かるように復元してあります。
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その後、昭和25年から村道(現在の町道)として、管理され両岸集落の交通に大いに役立っていましたが、昭和53年頃から老朽化も進み、本格的な修理もできなかったため廃橋寸前となっていました。この間、保存・活用の声が多くあり、付近一帯の天白公園整備に併せて近代化遺産(南木曽町有形文化財)として復元し、町のシンボルとして今も現役を果しております。
中央の主塔から下の河川敷公園へ下りる事が出来、敷き詰められた芝の上ではゲートボールやその他のイベントが行われております。
4月のはじめ頃、上の天白公園ではミツバツツジ群生地が見ごろとなり、花桃と相まって多くの人で賑わいます。
駐車場は三留野大橋信号から対岸に渡り、天白公園駐車場(無料)が有ります
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