今年も暑い夏がくるのかねぇ
キャンピングカーにエアコン付けたいね~
今では、キャンピングカーにとって停泊時のエアコンは必要なのかもしれません。
で、ついに念願だった我が家のキャンピングカーに家庭用エアコンを付けることにしました。
最初はビルダーさんで付けてもらうことも考えましたが、ウン十万もかかると言うことなので「いっそ、自分で付けちゃおうっ」てなことにしました。
キャンピングカーに何故エアコンが必要なのか
私がキャンピングカーにエアコンを付けたいと思ったきっかけは、何と言っても犬がいることです。
夏場以外なら、車内においていけますが、さすがに夏場の炎天下の車内に犬だけおいていく訳にはいきません。
小型犬(チワワ)なのでケージに入れてくこともアリですが、幼い頃からケージに入れる訓練していないので今更無理です。
ましてや、食材などの買出し時、犬をつれていく訳にはいけませんから、
エンジン掛けっぱなしで車のエアコン掛けていました。
そして、何と言っても就寝時です。
2年前、盆休に新潟のキャンプ場にいった時、夜暑くて眠ることが出来ず,疲れて帰ってきました。
いくら夜でも、ベントファンと扇風機では限界があります。
やはり夏場の車中泊にはエアコン無しでは辛いものがありますからね。
中華製エアコンと家庭用エアコンと迷った
いえいえ、最終的に家庭用エアコンにたどり着く前に色々と格闘がありました。
私の家のキャンピングカーは、バスコンです。
いわゆる、マイクロバス(コースター)の中を改造したタイプです。
最初は、ウインドエアコンをガラス窓に埋め込んで吸気と廃熱ダストを外に出すことも考えましたが、色々調べているとウインドエアコンでは限界があり、車内を冷やすことが難しいとのことです。
最近では、キャンピングカーに家庭用エアコンを搭載した車種が増えています。後着けや新車の段階で付いているものも珍しくありません。
でも、家庭用エアコンを取り付けるにはいくつかの難問があります。
一番の課題は、大きな室外機を何処に付けるかです。
家庭用エアコンの室外機は横には出来ないので高さが低い物でも55cmは確保しなければいけません。
よく、床をカットして床下に吊り下げている車があります。
私もそれを検討しましたが、問題発覚です。
問題の後輪タイヤの後ろのオーバーハングですが、左側には、エアサスのコントロラーらしき物体があるのでここに吊り下げるのはスペース的に無理があります。
その上、トランクの左側には100Lほどのボイラー用の水タンクがあるのでどちらにしろアウトでした。
では、右側はどうでしょうか、
右側の後輪の後ろはどうやら障害物は無さそうですが・・・
ここも問題があります。
トランク内の右側には、キャンピングカーの心臓とも言えるバッテリーが4個座っています。
ってな訳で一旦は半ばあきらめモードに陥りました。
そうこうしている内に12Vで稼動するエアコンがホワイトハウスさんから出ているそうな、でも、値段を聞いてビックリ!
またまた、調べていると、中華製で12Vで稼働するエアコンがAmazonから出ています。
値段も格段に安っ!
Youtubeでバスコンに中華製エアコンを取り付けた動画を載せている人にコメント欄で聞いてみたら「夜は寒いくらい冷えますよ!」との答えが帰ってきました。
このタイプの室外機は、横にしても問題がなさそうだし、高さも28cmなのでスペアタイヤを突破えばシャシーの間に収まるので問題無さそうだし、
もし、パンクした場合はJAFにお願いすれば良いし、瞬間パンク修理剤で何とかなるかもって感じです。
後は、12V用か24V用かで悩みました。
って言うのは、私のはマイクロベースなので車体本体は24Vです。
多分、サブバッテリーには24Vで充電していると思われます。
だから、24V用のエアコンを買った方が良いのでは・・・
って言うか、それ以前にバッテリーの問題があります。
私のキャンピングカーは31MFのバッテリーが4基載っています。もちろん、鉛バッテリーです。
これでは、家庭用エアコンを稼働した場合、ほんの数時間程度しかもたないそうです。
ではどうするか、
今、キャンピングカーのバッテリはリチウムが多くなってきています。
メリットは何と言っても容量の大きさです。しかし、最大の難点は価格が高いことです。
今さらですが、この家庭用エアコンを何で動かすか、
・ 自車のサブバッテリー
・ 発電機1600W
・ 外部電源
サブバッテリーは、リチュウム化をしないと長時間の使用は期待できない、あとは、残りの発電機と外部電源です。
ってことは、12V用と24Vのエアコンでは率が悪いことになります。
- 外部100V(発電機・外部電源)⇒サブバッテリー⇒24Vエアコン
- 外部100V(発電機・外部電源)⇒100Vエアコン
主に外部から電源を摂る場合、①は、効率が悪いことになります。
すなわち、100Vから充電器をかえしてサブバッテリーを常に充電することになります。
だったら、②のほうが良いと言うことです。
ここでまた、ふりだしに戻ってしまいました。
要するに100V使用の家庭用エアコンの方が良いということです。
しかし、家庭用エアコンでは先に話した室外機の問題があります。
私は以前マイクロバスのトランク内に室外機を取り付けた人の動画を観たことがあります。
もちろん、エアコンを使う時はリヤのトランクのゲートを開けて使うことになります。
ここでの問題は、
- トランクが狭くなってしまう
- 開口部が狭いので荷物の出し入れが困難になる
- ゲートを開いて使うので雨の侵入が心配
などがあります。
おまけにトランク開口部から、水タンクまでの奥いきのスペースが無いので水タンクを取り外して家具を小さくカットしなければいけません。
結局は、水タンクを取り外し、トランク内に置くことにしました。
たしかにトランクのゲートを開けるので雨の侵入が心配ですが、走っている時に使うことが無いのでヨシとしました。
室外機の排気を考えるとボディーに穴をあけるなどの加工が必要ですが、ゲートを開けて使えば問題ないかと、
室外機を置いた感じはこれ、
トランクのゲート部分は狭くなってしまいますが、一応、キャンプ道具や発電機も収納できるのでヨシとします。
取り付けに至って苦労したこと
取付にいたっての難易度は5段階の内の3位でしょうか、今思えば、意外と簡単だったような、
そして、注意を払ったのは、どのエアコンを買うかです。
これは、室外機の大きさ、特に、横幅が少ない物、そして大事なのは室内機です。
室内の家具内に収まるタイプでなければいけません。
これには、巻き尺でカタログ寸法との根気比べです。
最終的に私が選んだのは、日立の「白くまくん」8畳用です。
それは、「狭いスペースにもすっきり、コンパクト設計」の売り文句でした。
室外機の大きさもですが、室内機の大きさはもっと大事です。
特に、奥いきと高さは自車の家具にスッポリと収まるサイズでないと見た目が・・・
こだわらなければ良いのですが、高さは低いにこしたことがありません。
何故なら、就寝時に頭とエアコン室内機とのスペースはたくさんあった方が良いに決まってます。
最初は6畳用を検討したのですが私のキャンピングカーはコースターのロングがベースとなっています。
大は小を兼ねるではないですが、6畳用は能力が2.2kwで8畳用は2.5kwです。
2tベースのフルコンなら6畳用でも良いかと思いますが、バスコンはボディーが鉄板なので外気の影響を受けやすいことから8畳用を選びました。
発電機の1.600wで稼働するかチョット心配でしたが、このエアコンは、アンペア切り替え機能がついており、コンプレッサーが駆動する時の電圧を抑えることが出来ます。
そして、室内機のサイズに戻りますが、気を付けることがあります。
それは、外寸法(高さ)+風の出るルーバーとフィルターを外す時のカバーが開いた時の寸法も考えないといけません。
このエアコンは、ルバーの部分は他のと同じくらいですが、フィルター脱着時のカバーを開けた時に上面以上に上がらないので高さを抑えることができます。
日立の白くまくんの宣伝みたいになってしまいましたが・・・
やはり、室内機もコンパクトに越したことがありませんからね、
また、細心の注意は払う部分は室内機が家具に収まる様カットしなければいけないところです。
私は巻き尺で測りながら描いていきましたが、できれば室内機の型を段ボールで作ってカットラインを決めていく方がベストでした。
あまり、キチキチでは取付の時、配管があるので苦労します。
もちろん、家庭用なので車に載せて使用することが前提で作られていません。
したがって、商品についての保証は一切無いことです。
自己責任で行いリスクは払えません。
また、家庭用を車に付けるということはドレンの排水も考えなければいけません。
家の壁なら、ドレン側に傾斜をつければ排水は室内機の内部に溜まることがありません。
しかし、車なので止めた場所で傾きが変わってしまいます。
要するに排水用のドレンを左右両方へ出す様にしなくてはならないのです。
普通、ソケット付きのドレンホースは1本しか付いてこないので追加注文の必要があります。
そして、排水が車外へ上手く出ていく工夫が必要です。
寝ていたら顔に水が落ちてきたらシャレになりませんから。
私は当初、排水のドレンホースも見えない様に家具の中に入れるつもりでしたが勾配の関係で室内機の下に通しました。
主に使用した道具は
- ジグソー(家具を切り抜いたり)
- ホールソー70mmくらい(エアコンの配管を通す穴あけ)
- ハンド丸ノコ(家具切断など)
- タッカー(ベットの型直し)
くらいですかね、
室内機、室外機の固定などは自分でDIYしましたが、配管の締め付けと真空引きは知人にお願いしました。
この真空引きの機械は業者でないと中々手に入る代物ではないのと、配管の結合部の締め付けトルクが心配だったことがあります。
トルクが弱ければガス漏れするし、強すぎれば配管のフレア部分が切れてしまいます。
今考えれば真空引きのポンプがあれば自分でやっても可能です。
結構、家庭用エアコンを自分で取り付ける人はいるそうです。
別購入した物は
- 2部3部ペア配管2.5m
- FV配線 3m
- ドレン配管ソケット付き(純正品)
- ドレンホース
- 配管カバー
※ペア配管はフレア加工済の2.5mでちょうど良いです。
ですかね、
使った感想
まだ3月なので冷房を入れてもあまり効果が期待できないと思っていたが、それでも冷房の20度設定にしてみたら、冷気が出てますっ!
おおっ!感動の一瞬です。
さすが、インバターエアコンなので室内機、室外機とも騒音や振動がありません。
これなら、就寝時にも大丈夫です。
今は家のコンセントから外部電源で稼働していますが、他はどうでしょうか、
- 外部電源で稼働 (問題なし)
- 自車バッテリ⇒2500Wインバーター(問題なし)
- 1600W発電機(問題なし)
冷房より暖房運転のほうが電圧が上がるので暖房で回してみても何の問題もありません。
ただ、自車のバッテリーでインバターで100Vにした場合、今のバッテリーシステムではどのくらいの時間バッテリーが持つかは分かりません。
検討中の皆さまへ
かねがね念願だった「家庭用エアコン」が我が家のキャンピングカーに付けることができました。
現在では外部電源か、発電機での使用になりますが出来ればバッテリーのリチュウム化も検討しています。
夏にはまだ早いので実際今の鉛バッテリーでどのくらい持つのか未知です。
しかし、外部電源が確保できればわざわざ高いリチュウムBを買う必要があるのか疑問です。
この作業は、パーツと電動工具が揃っていれば3日もあれば取付が可能です。
「何時かは我が家のキャンピングカーにも家庭用エアコンを」と考えている人はチャレンジしてみて下さい。
分からないことがあれば下のコメント欄に入れて下さい。
私が答えれる範囲で回答します。